カルシウムは生命を支えるために欠かせない栄養素です。
人間の身体は60兆個の細胞から成り立っていますが、
その細胞の働きと(例えば筋肉の収縮や細胞の分裂、ホルモンの分泌など)の
いわばスイッチのような役割を果たしているのが、カルシウムイオンなのです。
日本人の栄養充足度を見ると各種ミネラルの中でカルシウム不足が際立っています。
日本人のカルシウム摂取量は過去50年間で一度も必要量に達したことがありません。
カルシウムが不足すると、骨を脆くして骨粗鬆症などの病気になるだけでなく、慢性的なカルシウム不足は体のあちこちに不調を起こす原因になります。
ざっと例を挙げるだけでも、
- 不眠や不安、神経過敏
- イライラ
- 不整脈・動悸・息切れ
- 手足のけいれん
- 手足のしびれ
- 注意力の欠如
などは、カルシウム不足が原因で起こると言われます。
さまざまなトラブルや病気は、
骨からカルシウムが溶け出すことから起こる!
血液中のカルシウム濃度が極端に低下すると、脳の働きが鈍くなり、イライラして落ちつきがなくなり、けいれんが起こって、最後には意識を失ってしまいます。
また心臓の働きもおかしくなり、脈拍が乱れ、充分に血液を送り出すことができなくなり、心臓の動きが止まってしまうことさえあります。
骨から溶け出た余分なカルシウムは悪玉に変化する
血中のカルシウム濃度が下がってしまっては命にかかわりますから、カルシウム不足が検知されると、ただちに副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを溶かし出して血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。
これは骨が、生命維持のためにカルシウムの貯蔵庫として働く素晴らしいシステムですが、実は良いことばかりではなく、
そのシステムに頼り切りになっては健康に害が出てきてしまうのです。
カルシウム不足が続き、いつも骨からカルシウムが流れ出る状態になると、血液中に溢れ出たカルシウムは悪玉カルシウムに変化して、血管・脳などの組織や細胞の中に入りこんで沈着し、さまざまなトラブルを起こします。
カルシウム 550mg1錠で約1日分のカルシウム タウリン 50mg カルシウムの働きを調節 ビタミンD3 200IU 腸からのカルシウムの吸収を促進
カルシウム不足が続くと、骨がもろくなるだけでなく、体内に悪玉カルシウムが増え、
代表的なものだけでも13のトラブルを引き起こす可能性があります。
健康のためいかにカルシウムが重要であるかが理解できます。
カルシウムは、成長期や高齢になってから摂れば良いというものではありません。
カルシウムはどの世代にとっても、最も重要な栄養素の一つです。
1日の必要量を知り、毎日しっかり摂って元気な毎日を送りましょう。
1日に望ましいとされているカルシウム必要量は
男性(18歳~70歳)で650mg~800mg、
女性(18歳~70歳)で600mgとされています。